満足度★★★★★
劇団四季の中で特別な作品
『オペラ座の怪人』の原作は,1910年に出版されたガストン・ルルーによる怪奇小説。ミュージカル版の作曲は,アンドルー・ロイド=ウェーバーであり,ロンドンでの初演は,1986年10月。ということらしい・・・
さて,クリスティンは,オペラ座の地下に住む怪人に歌唱指導を受け,怪人のおかげで,見事にプリマドンナになれた。幼なじみのラウルと再会し,恋に落ちるが,これを怪人は認めない。たしかにクリスティンの才能に気づき,これを育てたのだから,怪人の気持ちもわからぬではない。巨大なシャンデリアが落ちて来たときは,本当に怖かった。怪人が,クリスティンたちをあきらめる幻想的なシーンは,たいへん印象的だったと思う。
劇団四季では,ほかに身よりのない『赤毛のアン』の境遇も心に残り,演劇界の記念碑である『青い鳥』も素晴らしかった。しかし,『オペラ座の怪人』は,劇団四季の中で群を抜いた作品だと思う。文学としても魅力的であり,音楽も完璧だと思う。