忘れろ、思いだせ 公演情報 大駱駝艦「忘れろ、思いだせ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    記憶ついての考察か!?
    村松卓矢「忘れろ、思い出せ」 一週間前の金曜日、初日を観た。

    今回も非常に刺激的。公演は残すところあと三日。最終日にもう一度観に行く予定。(初日とは、大いに違う舞台になっていることだろう)

    今回、出演ダンサーは男性のみ。ひとりひとりの体つき(キャラクター)がはっきりと伝わってくるミニマルな方向の衣装と美術。(「ツン」のデザインにも注目)

    「縄」とのからみ、その大胆な展開は、まさにスペキュタクラー。

    また、男たちの体つきの違い・・背が高いのも低いのも、筋肉質も、痩せ型も、顔の大きさ、全身バランス、ひとりひとり唯一無二の強い存在感をみせつける。

    ふと気付くのが、通常、我々が、たとえば八等身美人のバランスを最上位に置き、美醜や優劣をつけていることへのアンチテーゼ。つまり、大駱駝艦のテーゼ「天賦」。あなたがわたしがこの世に生まれてきた事こそが大いなる才能なのだ、というその意を感じていること。
    ついでに言えばスペキュタクラー、壮観な見世物性は「典式」だ。

    この舞台にも、大駱駝艦のDNA「天賦典式」が脈々と受け継がれている。(そしてそれは観客にも伝播する)

    以下、ネタバレ。

    ネタバレBOX

    タイトル「忘れろ、思い出せ」から察するに、「記憶」についての考察が本公演のテーマかと。(公演前に配布されるリーフレット。シーンタイトルにある「ニューロン」という言葉を見逃すな)

    首くくりの縄、絞首刑、自傷行為、死なない程度の自殺未遂。
    自己紹介、自己同一性、錯綜、記憶の掛け違い・・(セリフが行き交うこの場面はかなり面白い)

    シーンシーンはダンサーの力量でおおいに楽しませるものだったが、舞台全体のテーマという観点では、よくわからん・・(過去の村松の傑作と比較すると)捕らえ所が無い、・・というのが、初日を観た正直な感想。つまり、初日はまだ粗削りで、まだまだ磨き上げる余地がある。だから最終日、どう変わっているか・・村松氏の才能、ダンサーたちの熟練、完成度があがっていないはずがない。期待は高まる。

    記憶、ニューロンでググった。

    >ニューロン、シナプス。
    >短期記憶、長期記憶。
    >消滅してもよい記憶と残すべき記憶。
    >脳はそれをどのようにして決定し、どこから指令を出しているのだろうか。 

    http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku2/index.html

    0

    2013/03/22 21:32

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大