満足度★★★★★
観客参加型お芝居
鈴木性の生徒ばかりを集めて作ったスズキ学園では、創始者の鈴木ベル林蔵(通称:鈴木ベルリン)が最強の鈴木を育てようとするが、なかなか強い鈴木が育たない。
鈴木同士の馴れ合いが原因と考えた鈴木ベルリンは、好敵手となる佐藤姓の生徒を一緒に学ばせることにする。
しかし、鈴木と佐藤との間では争いが絶えず、とうとう佐藤の乱が勃発してしまう。
果たして軍配はどちらに上がるのか?争いの果てに得たものは?
こんなストーリーを軸に、恋や兄弟の絆、友情などを絡めて進んでいき、ラストは会場全体がスズキ学園・スズキ祭の舞台となり、観客と舞台が一体となって『学園天国』を歌って幕を閉じます。
その間、客席にサッカーボール(創りモノ)が飛んできた先の人がナンパされたり、客席の方が壁に見立てられてチラシが顔や体の前に貼られたり、座席におかれたカレー粉や豆板醤がお芝居のネタになったりと、客席イジリも楽しかったです。
クライマックスは鈴木VS佐藤の決戦シーンで、暴力を使わない方法で決着をつけるというオチがとても新鮮でした。
ゲスト陣のお芝居もそれぞれ魅力的で、ねじリズムのメンバーとのアンサンブルもとてもよかったと思います。
笑うのもよし、イケメンを眺めるのもよし、メッセージを受け取るのもよし、学園の生徒気分を味わうもよし、人それぞれの楽しみ方で観ることができる作品でした。