満足度★★★★
芸術家と調律師のプライドと生き様の厄介さ
演者とチラシから受ける印象が硬質で、海外戯曲のようなイメージを想像していた。
変人にして天才ピアニストのホロヴィッツ、その妻のワンダの老夫婦が素晴らしい。ワンダの、夫を手のひらの上で上手く転がす術が秀逸。
それにブレない姿勢で対応する調律師のフランツ、その妻のエリザベス。
初っ端から和久井さんの声が上ずったような口調が気になったが、後半の展開にこういう演出もアリかと納得。
水と油のような二組の世代の違う夫婦、それぞれの暮らしてきた経過が心に沁み込んでような舞台。
誰にでもお勧め出来る素敵な舞台だった。
これから舞台を見る方は、なるべく小腹は満たして見た方が良いと思います^^