ホロヴィッツとの対話 公演情報 パルコ・プロデュース「ホロヴィッツとの対話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    芸術家と調律師のプライドと生き様の厄介さ
    演者とチラシから受ける印象が硬質で、海外戯曲のようなイメージを想像していた。
    変人にして天才ピアニストのホロヴィッツ、その妻のワンダの老夫婦が素晴らしい。ワンダの、夫を手のひらの上で上手く転がす術が秀逸。
    それにブレない姿勢で対応する調律師のフランツ、その妻のエリザベス。
    初っ端から和久井さんの声が上ずったような口調が気になったが、後半の展開にこういう演出もアリかと納得。
    水と油のような二組の世代の違う夫婦、それぞれの暮らしてきた経過が心に沁み込んでような舞台。
    誰にでもお勧め出来る素敵な舞台だった。

    これから舞台を見る方は、なるべく小腹は満たして見た方が良いと思います^^

    ネタバレBOX

    冒頭、役者名がでーんと舞台上に表記される。ここだけ既に映像化出来てるw。
    タイトルから芸術家と職人の会話メインかなと予想していたら、それについては、らしい会話はあるけど対話という程ではなく、そこは物足りなさもあった。でもそこをクローズアップすると2人芝居の様になってしまうか。
    個人的にケン・ワタナベが立派に見え過ぎて、和久井さんと長年連れ添った夫婦には見え辛かったのと、職人さん気質は伝わるが、裏方よりも表立った職人さんに見えた。でも自然にそう見える不思議。
    頑固じじい段田ホロヴィッツが、意地悪ばあさんみたいなやり取りで面白かった。芸術家ゆえの、偏屈さと厳しさを併せ持ったホロヴィッツ氏の演奏も聴いて見たかった気がする。

    序盤は三谷流の、登場人物とその周囲の行動と発言により状況が二転三転する困惑する巻き込まれ会話の流れ。いつもどおり楽しませてもらった。
    後半、母親同士の諍い場面は、見る人によっては聞き苦しく思うかも。
    それをまとめるのがもう一つの主役のピアノ。
    二組の夫婦を繋ぐ役目を立派に果たしてた。

    最後のアンコール挨拶がアメリカンな渡辺さんだったw 素敵w

    0

    2013/03/01 12:55

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大