満足度★★★
シナリオとパフォーマンスの連関
ダンスやレビューを売りにしている劇団のようであるが、残念ながら、シナリオとダンスやレビューの結びつきが弱い。ダンスはかなり上手いのだから、この辺りをきっちり詰めてゆけば、格段に良くなることは請け合いである。その為に、脚本家は、演劇の基本をもう一度キッチリ見なおして欲しい。
例えば、場の設定は、弁士が登場するような小屋、ということにでもすれば良いのである。後は、場面転換で、今回言われているような内容は、総て表現できるだろう。1930年頃の話なのだから、弁士が居ることはちっともおかしくないどころか、浅草であれば、必然ですらあろう。
噛み合って来たのは、パート2の中盤以降だ。この位の連関を最初から作ってほしい。