ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない? 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない?」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    小噺
    面白い。

    ネタバレBOX

    「プロローグ」…CR岡本物語の前説が利いてる。

    「閉じられた穴」…NPO法人の肛門を撮影したいスタッフは、小話を始めるというテイで、短編を語る。今井孝祐が徐々に老けていくのがミソ。

    「近すぎて遠い」…多重人格障害のリコ(小岩崎小恵)に恋した精神科医のオサム(渡辺裕太)だったが、実は主人格のコウジ(野口オリジナル)の策略でリコは消滅し、悲しみにくれる…。シンプルだけど突飛な関係が面白い。

    「私の彼は甲殻類」…ヨーロピアンロブスターの彼をもつ長万部朱美(増田赤カブト)の顔芸がウケる。ちょっと顔芸により過ぎな気もするが。

    「窓」…自殺で彼女を失った拓郎(サイショモンドダスト)は、そのショックから、ストーカーのばあさんが自殺して、その祟でピアノの音が聞こえると言い出す…。王道なホラーで面白い。ばあさん横切りはスローなほうが怖い。

    「文字通り、時間をかけた挨拶」…身重の妻(小岩崎)のため、会社のカネを盗んだ義男(サイショ)の前に、未来からきた息子と名乗る、鮮魚を携えた青年(加藤慎吾)が現れる…。生まれた娘との結婚の許しを60年遡ってもらう義理の息子。タイトル通りの展開。PMCらしいテイストが味わえた。

    「君といつまでも」…認知症の妻(小岩崎)と思い出を語る夫(加藤)。妻が夫を、結婚前の別の交際男性と認識していることに気づく…。夫のことをつまらない男だったといい捨てる妻に対して、何も言い返さずそばにいようとする夫がやるせない。現代的な恐怖とか情愛とか、短い舞台で色んなものが見え隠れする秀作。面白かった。

    「ともだち」…終末期患者の老いたジャ○アン(今井)の病室に、やはり老いたの○太(CR)らが見舞いにくる。病室からのび○らが退出し、恐怖に押しつぶされそうになるジャイ○ンだったが、の○太は優しく抱きしめる。そして、タイム風呂敷を投げ捨てるドラ○もん(渡辺)…。原作に負けない友情パロディ。小ネタも利いてるが、タイム風呂敷のシーンを挟むことで、一段上の作品になった。面白い。

    0

    2013/02/18 00:44

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大