演劇集団 砂地 『Disk』 公演情報 演劇集団 砂地「演劇集団 砂地 『Disk』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    予算があると
    パンフレットも厚紙になるのですね。

    ネタバレBOX

    開演前に舞台上のディスクの周りを延々とランニングを続ける兄。時間になっても合図が来ず、開演が押した場合の精神的苦痛は如何ばかりかとご同情申し上げました。

    学生時代に死んだ恋人のことを引きずって精神的に病んで自殺した兄と、彼の周りの妹や友人たちの話。

    ストイックな彼は欲望を押さえ込んでいます。画家である彼です。欲望がなければ絵は描けません。

    妹の奔放さを見たり、恋人の普通の人さ加減を友人から聞いたりして、自分だけの女かと思っていたけれども、もしかしたら恋人ですら無かったのかもしれないということを認識するに至り、恋人を美化し過ぎた自分を呪い、押さえつけていた感情を爆発させ、自らの血で最後の絵を描き自殺したということでしょうか。

    孤独死でもあり、業者が遺体や部屋を片付けたという話は、兄の心の軌跡とは何ら関係しないただただ現実の無常さを感じます。

    始まってすぐに妹の裸の背中にdiskの文字を映し出したときは、妹の奔放さ、エロっぽさを際立たせるためのものか、凝ったことするなーと思いましたが、ラストシーンで兄の裸の背中にもdiskの文字を映したときには凝り過ぎ感はあるものの、素直にさすがだなと思いました。

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    2013/01/25 11:09

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