満足度★★★★★
「ヤマトタケル」 新・猿之助に期待したい
ヤマトタケルは、先代猿之助の「生き様」も込められた作品。それdかえに、本人が演じると手前味噌みたいで、ちょっと鼻白むのだが、甥の新猿之助が演じることにより、客観的に観られ、勘当できた。
最後の宙乗りに、彼がしっかりと先代の精神を受け継いだことを感じ、若き日の先代との思い出が多い自分は涙が止まらなかった。
新・猿之助はいわゆる門閥の本流の若い役者との共演も多く、先代のように孤立していない分、今後の幅広い活躍が期待できる。
猿之助と言う名跡は代々「進取の精神」が伝統でもある。先代の芸を受け継ぎながらも当代がどんな新境地を開いていくのか楽しみだ。