六月大歌舞伎 公演情報 松竹「六月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「ヤマトタケル」 新・猿之助に期待したい
    ヤマトタケルは、先代猿之助の「生き様」も込められた作品。それdかえに、本人が演じると手前味噌みたいで、ちょっと鼻白むのだが、甥の新猿之助が演じることにより、客観的に観られ、勘当できた。

    最後の宙乗りに、彼がしっかりと先代の精神を受け継いだことを感じ、若き日の先代との思い出が多い自分は涙が止まらなかった。

    新・猿之助はいわゆる門閥の本流の若い役者との共演も多く、先代のように孤立していない分、今後の幅広い活躍が期待できる。

    猿之助と言う名跡は代々「進取の精神」が伝統でもある。先代の芸を受け継ぎながらも当代がどんな新境地を開いていくのか楽しみだ。

    ネタバレBOX

    新猿之助は、熊襲館での激しい立ち回りの動きが先代そっくりでゾゾゾとなった。

    中車のミカドは、声がつぶれているのが痛々しい。歌舞伎役者の発声がいかにたいしたものであるのか思い知らされる。

    しかし、小栗栖の長兵衛を映像で観た限りでは、立ち回りで回転する軸のぶれなさは初心者ながらさすがで驚いた。もし幼少時から続けていたら、かなりの役者になっていたかに思われる。

    わけあって継承者にはならなかったが、香川照之という俳優としては映像のジャンルで別の可能性を見せてくれたことも澤瀉屋の血だと思う。

    こういう歌舞伎俳優がいてもよいのではないかと思う。


    今からでも日舞を習って所作を身に着け、ボイストレーニングをやってほしい。

    團子くんのきびきびした演技と舞台度胸は祖母、浜木綿子譲りかもしれない。浜さんは宝塚の下級生時代、舞台度胸のよさで、大スター明石照子の目に留まったという。

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    2013/01/09 10:02

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