出来云々ではなく、オススメはしない。
人に是非と勧める気にはなりません。そういう内容ではないので。ただ、年に1つくらいはこういうのを観てもいいんじゃないかなとは思います。
内容としてはほぼ予想通り。とはいえ別に裏切って欲しかった訳ではありません。あえて厳しい道を選択して挑戦した姿勢には敬意を表します。だからこそ、言いたい事もある。第一に挙げられる点として、言葉で語り過ぎた感があります。人間が理性的な動物である所以は言葉を使うからでしょう。極限状態にある人々にしては饒舌過ぎて理性がかなり残っている様に見えました。重要な部分さえちゃんと押さえれば、4分の1の台詞量でも充分にやれたのではないでしょうか。遣り取りする登場人物にというよりは、客に対して親切な物言いになっていた感じが。各人物がもっと自己中心的な言葉足らず状態でも良かったかもしれない。行動や状況でもっと見せて欲しかったので。
気がかりなのは、これをやってしまった中枢の人々は次に何をやれるのかと。「今度はポップなのを…」なんて望まないし、かといって同じ路線になっても喜ばしくはない。今回のでパンドラの箱を開けてしまってますからねぇ。