平成時代劇 萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」年忘れ公演 公演情報 アリー・エンターテイメント「平成時代劇 萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」年忘れ公演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「吉原火消し衆」~東雲編~観劇です
    (来春には~松風編~やるそうです)シリーズものみたいですねー、
    遊女さんたちの舞などは、着物の艶やかさも加味して優美であったが。
    話の全体としてはのっぺりとした平たい印象を受けました。
    (う~ん例えるなら、行列のできるラーメン屋さんのスープが業務用だった。
    みたいな感じでしょうか?) -約90分-

    ネタバレBOX

    お江戸町内火消し組48組の番外組、吉原の自警火消し”萬(よろず)”組。
    その惚れっぽい組員”助六”が今回惚れたのは、
    吉原の人気花魁”東雲”である。
    だがその東雲が花魁道中すると火の手が上がるという事件があり、
    その内定に助六が、中の町にあるキジャク屋に奉公することになり。
    火事を起こした混乱に乗じて”足抜け”する東雲の計略を見抜きますが、
    結局人情にて目こぼしするというくだりを、
    さまざまな(レギュラー?)登場人物交えて展開するという舞台でした。

    助六に惚れてるが言い出せない、鉄板ラブコメ要素娘。
    ましろちゃん(診療所の女医さん)

    やはりある、火消し同士のライバル関係で登場の10番組”ち”組みの二人。
    (”消し札”とかリアルっぽいのに、纏マークが五七の桐?
    町火消しなら”ち”とかじゃないの?)
    (萬組の纏も同じ家紋だった・・・纏の字は重要と思ったが・・・・)

    助六の肌に惚れていて、刺青入れたがる彫り物師の”お文”。

    話しの説明、コメディ担当狂言回しの瓦版屋。

    ”東雲”御贔屓のご隠居さん、「いいね」のギャグは面白かった。
    実は町奉行さんだったりする、という隠し設定もGood!

    今ひとつ設定がわかり難かった、遊女に人気の”狐のお守り”。

    なかなか良かった、屋号キジャクの由来。
    男女の仲を取り持つ=七夕伝説=からの”かささぎ”の別名。

    今年の初雪の中、炎上するましろの診療所や吉原の炎上をバックに、
    東雲は助六の目こぼしで足抜けします。が雪の降り方がちとくどかった・・。
    二人の頭上のみ多く降るような設定は、いまひとつだったなぁ。

    なんとか助けたましろに、
    先にボロくなったから手直しすると渡してあった
    萬屋の上っ張りを着せてもらって火消しに向かう助六!
    とバリ鉄板なエピソードも嫌いではないんだが、抑揚が今ひとつでしたねぇ。

    せっかくの舞台なんだし、火事のシーンは思いっきり派手にやかましく。
    半鐘バンバン鳴らして、黒子さんなんかも(本当に黒子さん=好きです=)
    走り回らせたりした方が良かったのでは?

    吉原の足抜けとかは、結構しんどい罰がきたと思うし。
    (基本死罪だったような・・・・)
    放火は現代の刑法でも重罪に位置する根底ともなる重犯罪
    (木と紙&少々の土からなる都会じゃー、ねぇ良く燃えますしね。)
    ですが、舞台上は軽く感じてしまった・・・・。

    もっと登場人物たちの血肉を感じさせてくれたらなぁ・・と思ったです



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    2012/12/29 08:58

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