満足度★★★★★
無題558(12-301)
20:00の回(雨はなんとか上がったようで)。19:20会場着、受付、中へ。前回は中目黒、初めての場所なので自分の居場所を探す。今回は数回来ている「絵空箱」だからと思って入ったところ..逆だった。普段、ステージとして使われている「奥」が客席、前後2列。、そこに座ると正面はカウンター...そこだけが明るく、ボトルに光が跳ねている。カウンター内のお二人を眺めていて、ふと、マネの絵を連想する「フォリ=ベルジェールの酒場」。まじまじと比較すると違うけど、そこに映っているであろうわれわれ観客、いろいろな色のボトルと液体。ひかりの加減で、カウンターのこちら側、人物は少しシルエットになる。フロアには四角いテーブルと椅子が3脚。背の高いグラスに水、キャンドル/ホルダー(熱で回転)、奥にもテーブルや椅子、姿見。
開演前、入り口が開けられているため冷気が届く。カウンターはオレンジ色。グリーン、琥珀色のボトル。役者は思うままに、歩き、座り、お客さんはドリンクや軽食を注文している。20:00ダンスが始まる、Gがアルペジオで鳴り、照明がおちつつ、シルエットがくっきりと浮かび上がる。五線譜から解き放たれた音符や休符のように、「じゅうしちおん」で余韻と切れ。和のリズムと洋のリズムが折り重なり、織り込まれる。繰り返され、繰り返され。21:20終演。
いまが何時なのか、ここはどこなのか、ではない、自分が揺れ動く感覚をとらえる。いつもそれが楽しみ。