泳ぐ機関車 公演情報 劇団桟敷童子「泳ぐ機関車」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴しかった
    夢があるから頑張れる人生だが、くしくも脆く崩れても、立ち上がれると信じられる作品でした。
    『泳ぐ機関車』に、込められた祈りが、儚くも美しく、逞しく、素敵でした。

    達者な役者さんばかりで、各キャラの歩んできた道(人生)が、浮かんでくる、見事な演技でした。
    素晴らしい美術と舞台装置で、開演前から部分的に当てているスポット照明も、とても雰囲気があり、素敵でした。

    ラストも圧巻!

    ネタバレBOX

    舞台になる倉庫の敷地内に入ると、衣装をまといメイクした役者さん達が、出迎えてくれます。客が来場しただけで、喜んで下さるような、大歓迎ムードの温もりの中で、テキパキ受け付けと、入場案内。
    席確保後、会場出て再入場したら、
    『おかえりなさいませ』と声をかけられ、驚きました。
    まるで、百貨店か一流ホテル並の対応に、感謝するばかりです。

    美術も、素晴らしかったですが、衣装や靴、髪型や小道具も、その時代やその役柄らしさが出ていて、良かったです。
    炭鉱主が炭鉱夫に、酒代を渡す際には、聖徳太子の一万円札だったりと、全ての客に見えなくても、細部迄こだわる姿勢が、全ての場面の空間を、色濃く深くしていると思いました。
    達者な役者さんばかりで、各キャラの歩んできた道(人生)が、浮かんでくる、見事な演技でした。

    ハジメ(大手忍さん)の少年らしい優しさ脆さ、ラストの逞しさ、素晴らしかったです。

    遊廓、ダンスホール、飲食店の経営と、ヤリ手の祖母である野毛綾華(板垣桃子さん)も、素晴らしかったです。
    戦争の哀しみも乗り越え、復興と金儲けを両立させるかのような、シビアさがありながらも、孫や親族には甘い、情の見せ加減が、とても良かったです。

    会社の資材横流しするなど、子悪党振りが冴えていた親族夫婦(原口健太郎、もりちえさん)が、味のある演技で、とても良かったです。

    0

    2012/12/22 03:43

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大