満足度★★★
物語の奥行きもより深まる
前作はそれぞれ悩みを持っていた参加者が百鬼夜行を通じて成長する姿を描いてさわやかだったのに対して、今回の参加者は悩みというより「心の闇(あるいは「心に病み」?)」を抱えており、命を落とす人数も多い分、いささかヘヴィーでダーク。
それだけに「1人を殺しただけで人の心は張り裂けてしまう」という台詞に象徴されるように、「殺す」という罪の深さが強調されていて。
また、百鬼夜行への参加経験があり、今回は無益な殺生をやめさせるために参加したというメンバーがいたり、虚像と自分自身のギャップに悩むアイドルや話し合いによって解決しようとするシスターなどもいて、参加者のバリエーションが増え、百鬼夜行には参加せずにあくまで客観的な立場で関わる人物までいるという具合に進化。
さらにこの登場人物たちがそれぞれ多面的に(善悪両方を持ち合わせる、という単純なものではなくて)描かれており、物語の奥行きもより深まった感じ。
なお、マチネの朧はI列6番、ソワレの霞はI列18番にて観劇。