クーロンの法則 公演情報 劇団たいしゅう小説家「クーロンの法則」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    生きていればなんとかなる
     生きていればなんとかなる。前向きに必死にもがきつづけている。
     みんな前向きに生きている。観ている僕たちが「生きていて辛いな」と、くよくよしていることが小さなことに見えてしまう。演劇を観終わって、明日から頑張るぞと元気が出てくる演劇でした。

     クーロンハウスに集う人々は、共同生活でお互いを助けあいながら、他人に言いにくい事情から逃げずに立ち向かうようになる。明日への活力を充電して巣立っていく。
     全体的に明るい雰囲気で、笑いあり涙ありの喜劇でした。
     この演劇はポジティブに生きようと必死にもがく姿を描いているので、自然と明るい雰囲気となりました。脚本、演出とキャストのハーモニーが心地良かったと感じました。

    ネタバレBOX

    【あらすじ】
     クーロンハウスは、事情があって住む場所を追われた人達がたどり着いた避難場所である。

     クーロンハウスのリーダーが困っている人を助けたいと思っている。その人柄が魅力となって、メンバーが引き寄せられていく。
     共同生活を送る上でいろいろケンカなどしたけれど、共同生活を送るうちにみんなの気持ちは通じ合い、結束は固くなっていく。運命共同体である。
     借金取りや浮気男に捕まりそうなときも、みんなで守る。お互いが人に言いにくい事情を持っているから、共同生活を送る他人の痛みがわかる。

     そして、皆それぞれがやりたいことを見つけ、運命共同体から離れて頑張っていく。
     クーロンハウスは住む人が変われども、リーダーの魅力に引き寄せられる。最後の休息地である。

    【ネタバレ内容】
     本作品は脚本や演出だけでなくキャストも良かったと思います。
     ほんの一部ですが取り上げます。
     借金取りが関西人で、精悍な外見通り、冷徹非道の取立てをする。しかしええ話にすぐ感動する。涙もろく人情味のある人間であった。両極端なギャップがあり面白かった。
     奥さんから嫌われ家を追い出された弁護士、キャラクターや言動がおもしろおかしい【funny】が、弱い立場の女性を守るときは毅然とした態度で浮気男を追い払う。人間らしさがあってかっこよかった。

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    2008/03/23 01:11

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