満足度★★★★
総論+Side-B
過去編のAに対してこちらは現代編というのは読めたが、それだけでなく、片や連作短編、片や(「章」的な区切りはあるが)長編とスタイルまで異なるとはオドロキ。
2バージョンものとして画期的では?
それでいてリンクする部分があって両編で1つの作品を構成するのはもちろん、一方だけでもキチンと成立しており、もう一方を観ていないとワカらない部分がないのも巧み。
いわば一般的な2バージョンものは「双子(一卵性だったり二卵性だったり)」だが、本作は「父親似の第一子と母親似の第二子」みたいな?
B単独としてはエキセントリックなキャラ2人で存分に笑わせた(こちらはコメディ編か?とさえ思った)後に過去が絡む親子ネタでしっとりと締め括るのが上手い。