満足度★★★★
一粒で二度オイしい、的な?
コミカルな中に「実際に巨大生物が現れたらどうなるか?」を織り込んだりした前半といかにも「空想科学もの」らしい後半の取り合わせ、多少のトーンの違いはあれど「一粒で二度オイしい」な感じ。
まずは前半、巨大UMAの接近が予測されたことで対策準備室に集められた変人たち(笑)を中心に描き、若干クドくて冗長に感ずる笑いもありつつ対策のシミュレーションには「あーそうかぁ!」的に眼からウロコがボロボロと。
後半はいよいよ巨大生物の上陸となり、特撮映画ファンとしては堪らない展開になるのだが、ある設定により「MM9-MONSTER MAGNITUDE-」やとり・みきのシリアス系作品(「石神伝説」とか:星野之宣の「宗像教授シリーズ」や諸星大二郎の作品群とはまた異なる)に通ずる感覚になっているのがイイってか好み。
欲を言えば「G」と呼称するにとどめてあの名前は出さない方がスマートに思えたし、対策準備室と自衛隊の中心となる2人の関係をもう少し掘り下げて描いて欲しかった気がするが、概ね満足。
この会場の2つのステージを巧く使っていたり、プロップのバズーカ(小道具さんが女性とはオドロキ)を筆頭に細かい部分もよく創り込んでいたりしたし、まだこれが第2回公演とのことだし、今後が楽しみ♪