震災タクシー 公演情報 渡辺源四郎商店「震災タクシー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    う~ん、これはちょっと…。
    震災当日に演出家が遭遇した出来事を(ほとんど)そのまま
    作品化したもので、そのため、事件らしい事件も起こらず、
    淡々と進む。それを興味深く観られるかで、この作品の
    評価は決まって来るかと思います。自分には無理でしたね。

    ネタバレBOX

    震災後、仕事の関係でいわきに向かわなければいけない主人公は
    うまく人を集めてタクシー相乗りで料金を安くしつつ、いわきに向かう
    事に成功。

    この話は、ほとんどがそのタクシーの中での主人公とタクシー運転手を
    含む、大人5人と少女1人の会話で進行していきます。いくのですが。

    直接的に震災の悲惨さや大変さに言及する事は無く、やれ、道が
    凸凹で大変だ、通行止めで迂回を余儀なくされた、という、かなり
    普通の話になっています。

    作家や演出家の話によると、あの日震災に遭遇した人も、どこで
    会ったか、どんな体験をしたかで、その受け取り方は違う、という事で
    敢えて普通にしているのでしょうが、いかんせん平坦過ぎて
    ちょっとつまんなかったです。

    途中、休憩中に寄った高台から見える福島第一原発について、
    「絶対安全って言われているんだから~」という、当時の実感なのか、
    それとも若干の皮肉も入っているのか、判断に困るやり取りも
    ありましたが、結構流されていった感じでしたね。

    それにしても、途中の「走れメロス」ネタは何なんだろう。劇団の
    過去作からの引用っぽいけど、正直、一見さんにはどういう意味を
    持っているのか、全く分からないので、別のネタにして欲しかったです。

    全体的に、いつの間にか始まって残尿感を残したまま終わる感じで
    何だかな、っていうのが感想です。皮肉っぽいコメントを同乗の
    客たちに鋭く投げかけいく女の子だけ面白かったな。

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    2012/11/11 20:19

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