満足度★★★★★
ひとりズムとは
これは、高倉県で起こったひとりの女性・江利かおる(通称エリカ)をめぐる四人の男たちの物語。
男たちはそれぞれ、ヒモ、腹違いの弟、クラブの客、高校の同級生という立場から、かおるという女性との関わりをひとり芝居で語ります。
舞台では姿の見えないかおるですが、四人を通してまるでそこにいるように感じられるような、魅力あふれるお芝居をねじリズムの四人が観せてくれました。
そして観終わった時、その物語全体が、剛と言う同級生のストーカー男のひとり芝居であるという仕掛けに気づかされ、ハッとしました。
ひとりズムとは、ひとり芝居×4人と、剛のひとり芝居という二つの意味がかけられていたのでした。
開演前には、クラブホタルのホストとして、ねじメンが観客にドリンクサービスをしてくれるという素敵な演出もありました。
結成から三年、公演の度に進化を続けるねじリズムのお芝居を堪能した60分でした。