満足度★★
11月3日16:00の回を鑑賞
事前にネット上で呼び掛け、特定の日時に公共の場でゲリラ的集団パフォーマンスを繰り広げる「フラッシュ・モブ」を毎週土日に行う企画で、イデビアン・クルーの井手茂太さん振付の回を観に行きました。
東京芸術劇場のアトリウムに鳩時計の音が鳴った後、チャイコフスキーの『トレパック(『くるみ割り人形』より)』が流れ、少しずつ踊る人が増えて行き、最終的には数十人が同じ振付で踊るパフォーマンスでした。1階だけでなく地下1階で踊る人もいて2階から見下ろすと壮観でした。1分半程度で終わり、何事もなかったかのように普通の通行人に戻る瞬間が面白かったです。
いかにも井手さんらしい、ダイナミックでユーモラスなムーブメントを大勢で踊る光景は迫力と楽しい高揚感がありました。
劇場の建物内で行うと、その場に居合わせた人も舞台芸術に関心がある人が多く、何も知らない人が偶然出くわす機会としてはあまり機能していないのが残念でした。
安全性を確保する為にそうしなかったのだとは思いますが、コンサートホールで行われていたオーケストラの演奏会の客が帰りきってしまう前に予定時刻通りに始めていたら面白くなったと思います。