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愛のゆくえ(仮)
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アンファンテリブル「
愛のゆくえ(仮)
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★
遺伝子学的
面白い。70分。
ネタバレBOX
男(寺十吾)の部屋に、男の弟の妻で、男の前妻(前川麻子)が、弟を探しにやってくる。血のついた包丁と弟の靴を冷蔵庫に隠す男。二人は他愛もない会話をしつつ、煙草をくゆらせ酒を飲む。そんな中、男は弟をバラバラにしたことを暗に示し、前妻に「渾身の告白」をする…。
二人の落ち着いた演技が、軽いような重いような舞台をつくる。寺十は、「折り合いをつけ」ようと、また、前妻への気持ちを不器用に表現しようとする男を好演してた。前川演じる前妻も、勝手なんだけど、どこか愛らしい空気を醸してた。二人とも、くたびれた感と大人らしい屈折感が同居してた。
話は、前妻が死体処理のためのロープを買いに出て、男が押入れに向かって「あいつ戻ってくるかな」と問うところで終わる。弟の死を偽装して、前妻との関係を戻そうと画策した男の寂しさが、その背中に見えた気がした。渾身の告白をしたのに、「他の男を探す」って前妻に対して呆けたような男のツラがいい。なんだそりゃって感じの。
兄弟とも、前妻の気持ちを繋いでいられない。前妻はそんな彼らの気持ちを知ってるのか知らないのか。多分、大して気にしてないんだろうなと。
あと、微妙なポジションにつける弟の才能は単純にスゴイ。
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2012/10/30 23:27
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