若手VSベテラン
時代背景を考慮した演出だろうか? 古色蒼然たる音声案内。これには、流石に驚いた。まるで、数十年前の浅草に迷い込んだような錯覚さえ覚える。今回は、森本 薫の「みごとな女」と川端 康成の『掌の小説』から「妹の着物」を舞台化した二本立てだ。
「みごとな女」では、若手が中心の舞台作りで、看板女優の渡邉 宰希が胸を貸す、といった舞台作りになっていたので、こちらはエチュードの仕上がりを見る、という感じであった。
が、休憩を15分挟んで演じられた「妹の着物」は、殆ど渡邉の一人舞台という形式で演じられるのだが、実に上手い。演出、照明、効果音も適切である。