満足度★★★★★
骨太理想を掲げ沈んだ陸地から方舟に乗り込んだ、選ばれし者たちは、いつしか仲間同士で争うことになる。暴力で相手を制止しようとする者、あくまでも、議論で和解しようとする者。それぞれの思惑の中で対立するが、彼らの求めるものは何処にもなく、気がつけば、自分たちは陸の上に立っているだけで世の中は何も変わっていない。ただ、ただ、幻想の中で生きているだけの滑稽なノアの物語。現代を風刺したようなストーリー。斬新な切れ味に深く感銘を受けた怪作だと感じた。
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2012/09/29 22:25
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