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アマヤドリ「
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」の観てきた!クチコミとコメント
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アキラ(1498)
満足度
★★★★★
なるほど第0回公演
試行錯誤。
次回に期待したい、
っていきなり書くのは失礼か(笑)。
ネタバレBOX
ひょっとこ乱舞は「笑いを手に入れた」と、前に書いたことがある。
今回のアマヤドリでもその片鱗は見えた。
が、ほとんど笑えなかった。
それはなぜか?
簡単に言えば、タイミングだろう。
笑える台詞を笑えなくしたのは、そういう演出によるタイミング。
ひょっとこ乱舞は、プッシュ型の劇団の印象がある(そういう分類方法があるかどうかは知らないが)。
エネルギーを観客にぶつけてくる。そして、舞台の上でぶつけ合うという印象だ。
相手に対する欲望や感情を台詞や演技に乗せてぶつけてくる。
もちろん、「押す」だけではなく、「引く」という設定と演技もあるが、それは「引く」というよりは、「プル(pull)」なわけで、「押す(push)」を受けていたと思う。
また、過剰なほどの情報が舞台にぶち撒かれるような、観客への強い「PUSH」も特徴のひとつであり、勝手に「ひょっとこフォーメーション」と呼んでいた群舞は、それをさらに補強したり、オーバーヒートしている観客の脳をクールダウンさせたりする役割もあった。
しかし、今回も「押し」と「引き」の関係、「押し合う」関係もあったと思うのだが、以前のような強さは感じられなかった。
それは「シンプル」にしたからではないだろうか。
余計な感情表現をできるだけ削ぎ落としたシンプルさを、意識したのではないかと思うのだ。
冒頭の2人の男の会話を観て、「あれっ、これはダメかも」と思ってしまった。
ひょっとしたら2人の噛み合わせが悪いままOKしてしまったのではないか、あるいは、単に下手になのか、と思ってしまったほどだ。
とても居心地の悪い数十分間が続いた。
しかし、舞台進行するにつれで、これは演出で敢えてこうしているのではないか、と思い出したら、なんとなく視界が少しだけ晴れてきたのだ。構造についても。
噛み合わせではなく下手なのでもなさそうだ。
(冒頭の2人の男の会話は、2人の距離の変化だけはきちんと見せてほしかったと思う)
また、先に書いた「過剰なほどの情報が舞台にぶち撒かれるような、観客への強いPUSH」も、作品の方向性から、できるだけ排除したのだろう。
「説明はしない」ということで。
(「行間」を読ませることで、実は逆に強く「押して」きているのではあるが)
したがって、ひょっとこフォーメーションも、その必要性はあまりなかったわけであり、実際に、いつもの気持ちいいと感じるほどのものはなかった。
作品の構成には、数人が特定の人物を演じたり、重ねたりという、ひょっとこで培ったテクニックが活かされてはいたが、言葉と演技と台詞のシャワーを一気に浴びせてきて、気持ち良くさせる演出を排除して、全体的には「禁欲的」に、「抑えた」作品になっていたのではないだろうか。
それはチャレンジだ。
各場面にはひょっとこ乱舞の「残滓」も残っていたが(いや、まあ当然だけど)、ひょっとこ乱舞という、言わば安定した劇団を脱ぎ捨てて、「意識して」アマヤドリになるためのターニングポイントをつくり、「意識して」超えるべきラインを跨いだということではないだろうか。
安定しつつあった劇団名を変えてまでやりたかたことは、変革、チャレンジではなかったのだろうか。
それが今回、晴れて第一歩を踏み出した(いや、第〇歩か・笑)ということ。
この先に何があるのか知らないけれど、とにかく新たにスタートを切ったということだ。
「第0回公演」とはよくぞ付けたなと思う。
作品を作る前にこうすること(こうなること)はある程度予測の上ではあったかもしれないが、それでも見事に「第0回」であったと思う。
であれば、前回のアマヤドリ名義の公演は、「ひょっとこ乱舞 〜 アマヤドリ」の過渡期にあるから、アマヤドリ名義にはしないほうがよかったと思う。
今回の公演は、ひょっとこ乱舞の公演と比べてしまうと、もの足りないという人は多いだろう。絶対にひょっとこ乱舞の印象をぬぐい去るこはできないからだ。したがって、厳しい評価が下されると思う。一緒に行った者は、「次回もこういう感じならば、もういいや」とまで言っていたし。
そういう評価や感想によって、この先、やっぱり先祖返りをしてしまうのか、あるいはここから先に踏み出していくのか、は見ものである。
ハードルの高さをどこに持っていくのか、ひょっとこフォーメーションを復活させたとしても、それが今回の延長線上にあるのか、そんなところが楽しみになってくる。
もの凄く苦しむのではないかと思う。
苦しんでくれ、と思う。
大爆破したのだから、更地からのスタートなのだ。
この先に進むということに★5つを賭けた感じだ。
結局、好きな劇団なんで、「それにずっと付き合うよ」ということなのだけど。
蛇足になるが、理由はわからないけれど、個人的には、中村早香さん、笠井里美さんの出演はなく、飛車角落ちなような状況は非常に残念ではあるが、彼女たちが会得し、振りまいていた、ひょっとこ臭のようなものを、新たなチャレンジである第0回で封印した、というのは深読みしすぎか。
だけど、この2人を、この舞台で観たかったと思ったのだけど。
役者では、リコ役の根岸絵美さんが、この作品の良さを体現していたように思う。もともと持っていた素地が活かされたのかもしれない。
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2012/09/11 14:49
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