「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演) 公演情報 ラビット番長「「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    野球大好きさが伝わる芝居でありました
    野球で人と繋がる話であり。
    どんな状況になっても。
    野球が原因での苦しい時でも、
    希望もまた野球が与えてくれるという。
    ベースボールファンタジーでありました(^^)

    フィールド・オブ・ドリームみたいな感じを受けました

    (自由席 約2時間の作品)

    ネタバレBOX

    プロからのスカウトもきた超高校級の投手”大沢”と、
    バッテリーを組む”高野”捕手。
    高校で楽しく野球をしようと思っていたが、
    上記二人の入部でマネージャをやる事にした
    小柄な山下3人の野球好き中心に話が進みます。

    甲子園を制覇し後は進学かプロ入団を決める時期に、
    高校の先生=監督とプロのスカウトの話に乗って、
    大沢は高野と共に進学の道を決めますが、
    それは球団が学費などを持つ代わりに、
    大学時代に体を作って卒業後に必ず球団に入る約束での進学でした。
    ところがマスコミにバレてしまいスカウトは自殺という結末になり、
    精神面にダメージを受けた大沢は肩を壊してしまいます。
    そして高校の校舎屋上で、
    甲子園のウイニングボールでキャッチボールしていた3人ですが、
    大沢の肩の故障による暴投で、
    屋上から落ちたボールを追って高野が飛び降り、
    捕まえようとした二人も結局落下しますが・・・・・・。
    落ちたところは沢村栄治の生きていた戦時下でした。
    (おぉいきなりタイムスリップのSFもの!好みの展開!!)
    敵勢語の禁じられた戦時下で、右肩を壊した沢村栄治に出会う3人。
    野球が出来ないと酒に逃げていた沢村でしたが、
    3人の野球にかける情熱で再び野球を続ける情熱が蘇ります。
    でも3度目の出征がかかり明日出立という前の晩に空襲があり、
    混乱の中大沢と山下は現代に戻れますが、
    高野は久慈次郎として戦時下に生きていくことになります。
    「もうすぐ、沢村と変わらないぐらい野球を愛する男が現れる。
    そのために僕は野球を守る必要があるんだ……」 と、
    大沢の再起を信じて・・・。

    二人の戻った”現代”は最初から高野のいない世界であり、
    高野の代わりの捕手は大沢が気になっていたマネージャと付き合っており、
    大沢は肩を治し大学を辞めてメジャーを目標とします。
    その決意を山下に告げた時、
    二人の下に時代を経て古びてしまったウイニングボールが落ちてきます。
    それを過去の高野に投げ返そうとして終劇。

    前説のナレーションがウグイス嬢風だったり、
    OPで背番号14番の投手の後姿見せたり、
    上手に興味を観客に向かせるのは、さすが再演ですねー。

    また伝説語りのナレーションは、肝付兼太さんで渋かったー。

    金・おごり・賄賂に、だらしない女子マネの五十嵐のキャラは好みでした。

    戦時下で3人がお世話になる久慈家の面々のユニークさ、
    カタカナ=外来語の使えない会話とかが楽しかった。

    高野役の野崎さんの体型と、
    でかい声&キャラ設定が、
    ものすごく似合っててGoodでありました。

    よくある、といっては失礼な感動モノでしたが。
    素直に感動できました(涙でてきたわー)、
    なので素直に星は5つであります。

    2

    2012/09/07 23:54

    0

    0

  • 膏薬よろしく理屈もベッタリ付けた説明・解説・説得にて、
    どっぷりと作品世界へ観客を面白く沈め続けてください(^^)。

    2012/09/12 01:07

    ご来場ありがとうございました!
    これからも面白い作品を作っていけるよう精進いたします!

    今後とも、ラビット番長をよろしくお願いします。

    2012/09/10 20:28

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