THEATRE OF IMPRO 2012 公演情報 インプロ・ワークス「THEATRE OF IMPRO 2012」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    想像力の綾
     流石に役者、インプロビゼーションでも気の利いた反応を見せる。観客から、題を募集したり、題の出し方に工夫を凝らしたり、設問にも様々なヴァリエーションを設けて、よりアグレッシヴな展開にしたり、ときめ細かい。シンセサイザーによる音作り、こまめな操作の照明、適切な効果、これらの条件が、役者陣のみならず客席にも適度な緊張感を齎し、役者、観客のコレスポンダンスが上手く機能した。
     役者たちは、無論、その瞬発力とイマジネーション、それらを纏め上げる構成力が要求されるのだが、即興の齎す緊迫感が、頭脳や感覚の働きを活性化するのか。テンションが上がってくると、役者たちの織りなすイマジネーションの綾に、遊びの要素も加わり、ホイジンガではないが、人間とは、まさしくホモ・ルーデンスなのだと納得してしまう。期待以上に楽しめる舞台であった。
     チーム対抗戦という競争にしたのも、余りにも基本的なことではあるが、正解であろう。

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    2012/08/28 02:26

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