シュペリオール・ドーナツ 公演情報 加藤健一事務所「シュペリオール・ドーナツ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    隙の無い演技が凄かった
    舞台のセットといい、小道具といい、
    台詞の間や演技を間近で見れて感激でした。
    くたびれた主人公に明るい店員の台詞の掛け合いが、
    エスプリとウイットに富んでいました。
    見応えのある<約2時間くらい(^^)>でありました

    ネタバレBOX

    開演前は綺麗な(寂れて汚れ=ウェザリングしまくりでしたが)
    店内のセットが、暗転後に説明通りに荒らされたものになるのには、
    ちょっとビックリしました(全然モノ音がしなかったので)。

    またシカゴが舞台で当然といえば当然なんですが、
    チラシに騙された・・・フランコ君黒人で肌黒くしていました(^^)。
    アーサーの知り合いの警官も黒人さんで肌黒くしてまして・・・。
    違和感は感じなかった(ちょっとあったが大局に影響なし)

    小道具で出すコーヒーやミルクに砂糖・ドーナツはすべて実物で、
    役者さん達は普通に飲食していたのもリアリティでてて良かったです。

    なんか暗い過去引きずってるが、
    詳しくは分からないアーサーのくたびれ具合はGoodでありんした。

    フランコは店に馴染みながらも、
    ギャングさんからの借金(賭けでの不始末)1万6000$があり。
    返せずに暴行を受け利き腕の指3本を切られてしまう・・。

    アーサーはDVD屋のマックスに以前から持ちかけられていた、
    店の売却に応じフランコの借金の肩代わりをする。
    そして怒りからギャングのボスにタイマン勝負を申し出、
    からくも勝利する・・・・。
    今後借金の取立てでフランコのような暴力を受けさせない為に、
    ボス自らが痛みを覚えるようにと。

    そして後1ヶ月で閉店する事になったドーナツ店にフランコが退院してきて、
    アーサーと邂逅し。
    ギャングに滅茶苦茶にされた小説を再び書くようにと、
    アーサーが勧めて幕となる。

    話は実際にありそうな話ながらも、
    アーサーVsボスの喧嘩シーンは結構凄かった。
    また人種のルツボみたく、
    主人公ポーランド人・他ロシア人・黒人と
    立場の異なる種族間抗争なども折り込んだ芝居となっていました。
    DVD店のマックスがボディガードにと連れて来た甥と話すのは、
    ロシア語らしいのですが、わからないー。
    赤い表紙のお薦めパンフレット(500¥)には解説あるのかな?

    堅物っぽく登場した黒人警官ジェイムズさんは、
    コアなスタートレックマニア(ファンレベルではなかった)だったり。
    タダでコーヒーとドーナツを貰いにくるレディが、
    バルカン星人の「長寿と繁栄」の挨拶をジェイムズにサラッと送ったりと。
    会話の間がテンポ・リズムよく進むのは上手でありました。

    ジェイムズの相棒で、
    アーサーのことが好きな女性警官ランディの、
    制服姿と私服のギャップも良かったが。
    なぜが暗転を完全にしない場面転換時に出てきていたので、
    (乱闘後の店内の片付け)もったいない、
    明転してからケーキもって出てきた方がよかったんではないかい?
    と思ったデス。

    背もたれの無いベンチ席は少々腰が痛くなったので、
    お腰に不安のある方は普通の椅子席を希望された方がいいかも・・。
    (主催側が要求をのんでくれればですが)

    5

    2012/08/28 00:42

    0

    0

  • いえいえ、そこまで知りたいとおっしゃってくださる方は初めてなので、ついつい、調子に乗りました。こちらこそありがとうございました。

    2012/09/07 21:19

    阿藤智恵さま、気になっていた台詞ありがとうございます(^^)。

    「ロッキー」と「ラングレン」の単語しかわかりませんでしたが、
    ちゃんと会話していたんですね。

    せいぜい英語を辞書片手に訳すくらいしかできないので、
    他言語操れる方は尊敬しております。
    (独逸語は綺麗さっぱり忘却の彼方に消え去ってしまった・・・・)

    重ねて 御礼申し上げます

    2012/09/06 06:48

    ええと、最初のロシア語が
    「戸締りをしろ、シェードをおろせ」

    次に、「俺がドイツ人の方を始末する!」とケヴィンに言われてマックスがキリルに言うのが
    「とんまな野郎だ。俺たちをドイツ人だとさ」
    アーサーが倒れたところで
    「手を貸せ。立たせるから。オレの事務所に寝かせよう」
    キリルがアーサーを抱えあげたところで
    「わぁ、力持ちだな。あのイタリア野郎がお前をなんていったかきいたか? あのロッキーの映画に出てたドルフ・ラングレンに似てるだと」
    キリル「それ、よく言われる」
    マックス「本当か?おれにはそうは見えないな」
    キリル「これが終わったら、僕のバーテンダーに会いに行っていいかい?」

    最後のパーティーのシーンでキリルがマックスに
    「おじさん、みんな踊りたい気分じゃないみたいだから……」

    という感じです。

    2012/09/04 22:14

    こんばんは 阿藤さま

    そうですか、パンフには載っていないんですか・・・。
    なんて言っているのか知りたかったです。

    さてチェーホフは戯曲は知っていますが、短編は読んだコト無いのですが。
    トレーシさんはファンレベルでなく”マニア”さんなのですねー、
    台詞・翻訳で判明したのでしょうか気になります。

    2012/08/30 00:36

    長寿郎さん
    はじめまして
    『シュペリオール・ドーナツ』翻訳をしました阿藤智恵です。

    ええ、おっしゃるとおり、ロシア語です。
    パンフレットには解説のせてくださらなかったですねえ。

    ロシア文学の若き研究者、内田健介さんに翻訳と、発音指導をしていただきました。
    初日の4日前の通し稽古で「完璧、なおすところはありません」と言っていただいて、
    しかし本番ではもっと上手になっていらっしゃいましたね。
    俳優さんって、すごいです。

    私の睨むところ、作家のトレーシ・レッツ氏は、チェーホフ・マニアです(笑)

    2012/08/29 13:07

このページのQRコードです。

拡大