ふくすけ 公演情報 Bunkamura「ふくすけ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「危ない」 「おぞましい」 フリークス、奇形児、騒乱主婦、売春婦、盲目の教祖、新興宗教…そして放送禁止用語の連打!
    フリークス、奇形児、騒乱主婦、売春婦、盲目の教祖、新興宗教…危ない問題の数々を、放送禁止用語の連打で描く!
    おぞましいキャラクターと強烈な内容を、豪華キャストで、しかも渋谷、シアターコクーンで上演。

    吃音(どもり)の夫を演じる古田さんは、他ではなかなか見れない気弱なキャラクターが面白い。
    タクトを振る姿も良し!
    盲目の女性を平岩紙さんが丁寧に演じて、健気さがよく出ています。
    同じ松尾さん演出の「農業少女」で賞総なめ、「サロメ」も高評価だった多部美華子さんは、
    通りの良い高い声、これだけの面子の中では、違う種類の存在感を残す。
    その意味では、江本純子さんも他の方々とはやはり「種類」が違うキャラクター性を主張していたし、
    これだけ個性豊かな面々が揃うと、一人ひとりが色んなことを常に仕掛けて来ていて、本当に面白い。
    第二幕休憩明けの携帯電話などの諸注意を、係の人が説明していたかと思うと、そのまま舞台上に飛び乗って演技を始めるし。
    もちろん、俳優の演技だけでなく、本も演出も、細かいところにも少しでも笑いを入れる凝りよう(犬の人形のところとか)にも感心。

    純度の濃い闇鍋(毒入り)状態と言うか…良い意味で。
    2時間45分、まさに映画でもテレビでもない、舞台の贅沢を味わっている充実感があって、本当に、満腹でした。

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    2012/08/09 02:22

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