春琴(しゅんきん) 公演情報 世田谷パブリックシアター「春琴(しゅんきん)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    陰翳を礼賛す。
    仄暗い舞台にゆらゆらと立ち上がる谷崎の世界に酔う。
    時間の流れ方が非常にゆっくり濃密になっていく。

    ごくごく真っ当に原作と向き合った結果、誠実な舞台になったという印象。
    原作の言葉の強さと、仄暗い舞台に浮かぶイメージが見事に合致。
    なるほど、陰翳とは確かに美しい。

    ネタバレBOX

    地の文を朗読するというスタイルは、結果としていい方向に流れたと思う。
    原作と真っ正面から向き合っていると思えたのは、そのためである。

    春琴、佐助。それぞれの役代わりが巧い。
    特に春琴が人形から人間に代わる瞬間は正直気づかないほどだった。

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    2008/02/28 01:12

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