満足度★★★★
伸びる劇団とみた
久しぶりに笑いのツボを知った劇団の芝居を見た。
歓楽街の中にある診療所。心を病んだ患者に、一風変わった診療が行われている。
その際のドタバタぶりが、うまく役とストーリーとを付き合わせて表現されている。
役者さんも、それぞれが個性的で、脚本とうまくマッチして、白けることなく、
笑うことができた。
注文を2つ。
①精神の病気と、心の病とは、明らかに異なるのだが、劇の中では、かなり混同して使われていた。
まかりまちがうと、「差別」にもつながりかねない。慎重に劇に盛り込んでほしい。
②これは脚本に。今回は、「病んだ」人の標本箱のような劇であり、その対象とするものは、総論的な感じが
する。「軽い笑い」としてはいいのだが、ひとつのことにこだわる劇も観てみたい。ないものねだりかも
しれないが。
役者さんのそろい方からして、多様な劇を追求できる劇団。