満足度★★
声、声、声・・・声ですよ
幾何学的な形状の舞台、ちょっぴりアジアンテイストな電球、ドラマティックな照明、そんな空間で繰り広げられる人魚と人間たちの物語・・・
舞台美術・照明ともに好印象で、劇場に入った瞬間「キレイだなぁ」と思わされる。しかし、開演して俳優が台詞を喋り出すと同時に、何かがすーっと遠のいていった。
少なくともオレにとっての“良い俳優”とは、全ての台詞をナレーターのような外向きのキレイな声で喋り続ける人間じゃない。
役者って“装う”というよりは弱さ汚さを“曝け出す”ことの出来る存在だと思うのだが・・・そういう人の方がオレは惹かれるし、心揺さぶられる。
まぁ、本当にキレイな声でナレーション出来るのなら、それはそれで魅力だろうけど。