満足度★★★
配役が•••
今年に入って6度目の幕末純情伝、4つの劇団のものを観劇した。今回が最もハコも大きく、有名人も多く、チケットも高い。
では、それに匹敵するだけの出来上がりかと言うと、やや疑問が残る。
主演の桐谷美玲は初演ということで、かなり練習は積んだものと思われるが、殺陣に力を感じさせず、棒読みっぽい台詞も多く残念。先々代、先代の石原さとみや、鈴木杏と比べてもかなり見劣りがした。
一方、つかこうへい門下生の吉田智則、山本亨、神尾佑の演技は流石であった。但し、42歳の神尾が33歳で死んだ龍馬というのは、桐谷との年齢ギャップを考えても無理があったのではないかと思う。軽薄と情熱の塊であった2003年ダブルスでの筧利夫の演技がどうしても頭にあるので、真面目顏の神尾では何だかなぁと感じてしまう。また、度々出てくるエロい台詞も軽薄な筧では許されるのだが、神尾は中年のいやらしさを感じさせ、桐谷にセクハラしているように見えてしまった。