満足度★★★★
身につまされる いじめられっ子、栢子を巡る人間関係の描写が見事。キャスティングの良さ、構成力、演技の確かさ、演出、シナリオの論理構成力、どれもが非常に高い水準である。殊に、苛められっ子であるはずの栢子が、ちょうど、ダークマタ-が宇宙の真の構成要素であり、我々のいわば、明るい宇宙を支えているのと同じように、殆ど、自らの側からは、言葉を発っすることの無い栢子が、皆の重しになっているかのような逆転は、キリスト教に於けるイエスの存在にも比較できるかも知れない。苛めに対する、ひとつのつらい回答と読むこともできよう。
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2012/07/18 01:47
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