あの大鴉、さえも 公演情報 思出横丁「あの大鴉、さえも」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪

    象徴派
     大烏といえば、ポーを高く評価したボードレール以降、マラルメなど象徴派詩人の独壇場であった。「半神」は未見でシナリオもあたっていないが、”L’Après-Midi d'un Faune”に通じる所があるかも知れぬ。野田が、フランス語を操れれば当たっている可能性はあるだろう。因みにボードレール以降、象徴派の詩人は呪われた詩人として自分達をアイデンティファイした。狂った者、性的倒錯者、犯罪者、自死を選んだ者など様々である。
     このような事実で明かなように、巷間言われる戯言ではなく、大烏というならば、東洋に生きる我々の後代も本質に於いて捉えてもらいたい。象徴派詩人としてその名も高いランボー、イジドール・デュカス、ラフォルグなどは、みな思春期にその天才性を発揮した。その深刻さは筆舌に尽くしがたいのは当たり前である。そんなことは誰しも経験してきたのだ。そのうえで、ことの本質を自分自身で捉えようと悪戦苦闘をし、何らかの手応えを得る時、それが表現者の開花に繋がるであろう。自分の提起する以上のテーゼになんとか応えてもらいたい。因みに志を評価するから言っているのである。

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    2012/07/09 04:37

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