平成24年6月歌舞伎鑑賞教室「俊寛」 公演情報 国立劇場「平成24年6月歌舞伎鑑賞教室「俊寛」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    気軽に観に行ける歌舞伎
    歌舞伎は、夜の公演でも16時開演と、平日の仕事終わりには、まず行けない。
    もちろん、土日もあるのだが、なにしろ公演時間が長いので、敷居は少し高い。
    チケット代も、国立劇場は、他の新橋演舞場や改修中の歌舞伎座に比べると安いのだが、それでも高め(上演時間を考えると高くはないのだが)。

    しかし、「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」であれば、19時開演なので、普通の演劇と同じなので、行きやすい。

    しかも、前半には、「歌舞伎のみかた」になんていう講演までついている。
    上演される演目も、一幕であっても、十分満足のいくものである。

    さらに、普段はない、義太夫節の内容が字幕で表示されるのでわかりやすく、その上、上演台本やパンフレットまで付いてくる。
    それが1等席3,800円とリーズナブル。

    時間が合えば、行って損はないと思う。特に歌舞伎を一度も観たことがない人はまずこれからはいかがだろうか。

    ネタバレBOX

    「歌舞伎のみかた」
    現役大学生の大谷廣太郎さんが、花道や舞台の仕掛け、さらに義太夫や下座音楽について、楽器などの解説をユーモアたっぷりに解説する。
    これはなかなか面白かった。

    「俊寛」
    俊寛を演じた中村橋之助さんが大熱演。全身を使った表現で、悲痛さが痛いほど伝わった。
    後半を受け持った義太夫の竹本谷太夫さんは、やっぱり最高。俊寛以上に、全身を震わせ、捻り、絞り出す姿が、俊寛と一体となっていた。
    千鳥を演じた中村児太郎さんは、やけに大きく見えすぎて、その分、島の娘感には足りなかったかな。

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    2012/07/01 07:53

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