満足度★★★
マンネリ気味?手抜き感が否めない
殊更、どこがどう悪いという印象はないけれど、昔の新感線には必ずあった、お客を楽しませようという気概が感じられないと言うか、劇団の意気込み不足と言うか、何だか停滞感がいっぱいな空気がありました。
少なくても、中島かずき作品の場合は、ワクワクする高揚感が楽しみでならなかったのに…。
キャスト陣に、輝く宝石の原石的な人材がいなかったのも、ワクワクしない原因かもしれません。
騙し、騙されたり、裏切りや、隠された秘密なども、今や、現実社会の仕組みの方がずっと手が込んでいて、もはや、ストーリー展開に、何の意外性も感じないし…。
味付けが好きで通うレストランの料理がイマイチと思ったら、いつものコックさんがお休みだった的に、何となく、満足感が得られず、とても残念に思いました。
しかし、じゅんさんは、いつでも素晴らしいエンターティナー。役者は常にこうでなきゃというお手本のような方だと感服します。
高橋克実さんの凄みは一見の価値あり。
北村有起哉さんは、配役表見るまで、気づかず、それだけ、役になりきって演じていらしたことに瞠目しました。
ミサギ役の石橋杏奈さんは、演技的にはまだ未知数ながら、清楚で可憐な立ち姿が印象的でした。
お名前はわからないのですが、高田さん演じるモンレイの娘役の女優さんの、度胸のいい艶技には、大いに好感が持てました。また拝見するのが楽しみな女優さんです。
2012/07/06 23:27
2012/07/06 20:47