満足度★★★
人が無意識にとる行動にこそ、きっと何らかの意味がある。
「これは自分の使命だ。自分は世界を守っているのだ。」
日常に起きた不思議なエピソードが、じわじわと浸食し、増幅し…。
ここに登場人物たちの感情を巻きこみ、
そして緊張のクライマックス、意外な決着を見る。
…というような展開の印象がある、劇団イキウメと前川知大の脚本作品。
人が無意識にとる行動にこそ、きっと何らかの意味がある。
毎日の自分の行動が、世界を守っている。
思い込みか、シャレか、本気か。
エスカレートしていく感情が、ねじ曲がって暴走してしまう怖さ。
それでも、家族を、パートナーを気遣う人の心に、救いがあるところが
イキウメと前川知大さんの魅力です。