サロメ 公演情報 新国立劇場「サロメ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ダークなファンタジー
    出演人数が多いけど上演時間は2時間もない。
    虫も殺さないような顔して考える事は残酷、10代?のナチュラルな少女から女になる手前の際どさに多部さんの純粋な狂喜ぷりがハマってた。
    仄暗い地下の預言者ヨカナーン、朽ち果てた身体つきながら、その成熟な存在と発する声が世の終幕を際立せるような佇まいの聖職者ぷり。
    成り上がりぽい風格の王様、あの姫にしてこの王妃ありな風格。

    ネタバレBOX

    もともとヘロディアス王妃はヨナカーンを好きだったから?
    ヘロデ王は兄の嫁ヘロディアスを妻にし、サロメに娘以上の好意を持ち、それを批判されてヨナカーンを地下幽閉、図星だったのか。
    そんな義理パパに生理的嫌悪感のサロメ、そこから魔性ぷりを発揮。自分に好意を抱いてた親衛隊長を自殺させるわ、王様から踊る事を強要されると見返りにヨナカーンの首を頂戴という始末。最初は渋っていた王様も最終的に首切り奴隷役人?に実行させる。ここら辺やり取り緊迫してたんで、ただ見入ってたけど、振り返ってみればなんであそこまで「ヨナカーンの首」に拘るのかよく理解してない自分。ヨナカーンの首を持つ事で一つになれると思っていたのかなー?

    前方席で見たので、最後は血で血を洗うような地獄絵図みたいだったけど、あの場面は後ろから観た方がもっと尊厳感が増して見えたかもしれない。
    また、第一の〜人とか〜人等、配役が多い割には活躍が最小限の人も居たような、話の展開から変えられないんだろうけど、なんか勿体なかった。

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    2012/06/14 00:18

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