満足度★★
舞台役者のみで演じてほしい作品
「サロメ」を観るのは、高校の演劇部上級生の、篠井さんの、そして、今回の多部さんで、3度目でした。
昔、映画で、観た記憶も。聖書の会で、牧師さんのご高説を伺ったこともあります。
でも、サロメが、ヨカナーンの首を所望する本当の理由は、未だにはっきりとはわかりません。
オスカー・ワイルドの原作なので、やはり、これは、倒錯愛の物語と取るべきでしょうか?
亜門さんの演出は、何となく、蜷川さん風でした。
映像畑の役者さんも、皆さん、長台詞をしっかり頭に入れ、淀みなく、話されるのですが、でも何か物足りない。
台詞の言い方が、どうしても現代ドラマみたいで、内容と合致しない感じを受けました。
その中で、一人、異彩を放っていたソンハさん。声の出し方からして、違いました。本当に、預言者の声の深みを感じます。
声そのものに、説得力があるんですから…。
多部さんは、それ程の舞台キャリアもない女優さんにしては、驚くべき熱演、好演ぶりですが、でも、こういう難解な芝居には、やはり舞台役者さんでなければ、表現し得ない何かがあるような気がしました。
2012/06/09 11:19
2012/06/09 03:58
2012/06/08 23:27
2012/06/08 02:35
確かに、私と同じように、昔から、演劇に造詣の深いきゃるさんには、あえておススメしたい舞台ではなかったように感じます。
それに、私が観た日はテレビカメラがありましたので、いづれ、テレビ放映されると思います。
本当は、もっと端の席だったのですが、カメラの横だったので、おじさんが私の来場を待ちかねていて、行くとすぐに、中央の席に振り替えられました。
お陰で、観易い席にはなったし、この頃、歓迎されない劇場が多いので、こういう形でも、待ちかねられる状態というのは、ちょっと変な喜びがあったかも。(笑い)
そのおじさんに返事をする私の声が大きくて響くと、連れの長男はハラハラしていましたけれど。