鈴木の行方 公演情報 タテヨコ企画「鈴木の行方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鈴木
    チケットプレゼントにて鑑賞。
    男40くらいの感覚ってこんな感じなのか。不可思議というか、漂うというか。

    ネタバレBOX

    売れない物書き・桂木巧海(青木柳葉魚)が地元に戻り、なんとはなしに旧友と会うが、皆苗字が「鈴木」であるという…。

    パラレルワールドに迷い込んだような世界で、自分の記憶と違うことに戸惑う桂木の気持ちが客席まで伝わるよう。途中途中に回想シーンが挿入され奥行が生まれる。舞台のつくりも一見ゴチャゴチャしているようで、こんがらがるような感覚にさせられる。犬とかもいいスパイスだった。

    ただ、もう少し尖った演出でも良かったかなと。照明とか控えめに感じたし。シャボンの演出ももっと派手にして良かった。やや平坦な印象だった。

    安直な友情とかでなく、人生の半ばに差し掛かった「男」の感覚みたいなのを静かに描いた作品で、その点面白いと思った。長く生きていると大抵の物事が「鈴木」になっちゃうんだろうかしら。
    いろいろな経験をして、色々と忘れながら時間が過ぎていく毎日に、はたと立ち止まって眺めて気がつくことの素晴らしさみたいなものが舞台にあった。

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    2012/06/07 01:04

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