満足度★★★
卑弥呼と踏鞴製鉄
長い時間を扱っているので、前半部が、図式的になった。このような結果は、スタンリーキューブリックの作品でも感じたことだが、別の表現方法もあったように思う。然し、中盤以降の展開については、図式的な所作も意味を持ち始め、筋の展開に溶け込んで演劇らしくなった。
殺陣については、もう少しスピーディーに、また動作を大きく正確に見せるように注意すべきだろう。格闘技は一にスピード、二にも、三にもスピードである。更に、所作は物理的合理性に裏打ちされていなければならない。更なる鍛錬を期待する。
演出に関しても、導入部での工夫が、もう少し欲しい。とんでもなく昔を起点とするのであるなら、観客を導入部で引っ張りこむだけの工夫hが不可欠である。
2012/05/31 19:55