バートルビー 公演情報 ttu【2017年5月末解散】「バートルビー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題374(12-117)
    19:00の回(晴,涼しくなりました)。初めて降りる駅なので早目に到着、地上に出て探すがわからず、ウロウロしながらネットで確認、後ろのビルでした。ほっとしたので商店街まで行ってみます。美味しそうなパン屋さん、古本屋、惣菜屋、お菓子屋さん。飲食系も多いです。戻って入口前で待っていると、少し開演が遅れるということでした。と、ビルの中から男性が一人、女性も続いています。とてもゆっくり歩くので役者さんだと推察。なんと男性は横断歩道を渡って通りの向こうへ、女性は出たところでモアイ像のごとくあごをあげ気味に遠くを見ています。何か聞いてみようかと思いましたが勇気がなかったので断念。18:40、1階が受付(白い羽とシールがチケット)、会場は2階、靴を脱ぎスリッパに履き替えます(床がべとついているので)。階段、トイレ、柱の関係でかなり変形したレイアウト、壁沿いに木製ベンチ(少し固めのクッション)があるものの、位置によっては見辛くなります。入って奥、左の窓側がいいかも。私は奥でしたが、所長は背中のシーンが多く(入口の方を向いて座るので)、けど、(入口からみて)右奥のシーンはよく見える、けど、左手前のシーンは、柱に隠れて見えない…。床、壁とも、入居者が撤退した直後のよう。舞台装置、中央には机や椅子が逆さ、横倒し、床に紙が散乱。帽子に、箒に、マフラー、古びた新聞、羽ペン、インク壺。大きな窓側から外がよく見えます。
    外で待っているとき開演時間お知らせの際にお聞きしてみました。①Q:役者さんの衣装が白系(前作も)なのは意図したものでしょうか?A:いいえ(でも、そうかなぁと今でも思います)。②ここで演ることは早くから決めていたのですか?A:答えは当パン裏面をご覧ください。
    かかっているのは「ボレロ」…同一のリズムと2つのメロディー(バートルビーとそれ以外の人物?)。

    ネタバレBOX

    もしかすると(よくみる)芝居としての「面白い」とは別の感覚だったということに終演後、しばらくして気が付きました。十代だったころ、外国文学(それも古典的なものを)を読むときに感じたもの、理解するのは難しいけど、少しながらも伝わってくるもの。決して日常的ではないセリフや会話、時代と文化。なぜそのような態度をとるのかわからない人物たちや慣習。

    聞こえてくるのは、セリフ、空調、役者の動きによって生じる音、外の音(車、バイク)、ここは「事務所」なのだから。
    国書刊行会は1冊だけ持っていて「カシオペアのプサイ」、SFですが歯がたたず。※訂正:S.レム「ソラリス(新訳)」を持ってました(未読です)。

    同じようなものを「d.uomo.ex.machina」のお芝居にも感じます。

    ラスト、階段のシーン、深みのある声だけが聴こえるシーン、なかなかよかった。少しずつ遠くへ、遠くへ。

    余談:バートルビーに似ているのは「ずうとるび」。読売新聞だと思いますがなぜヤケているのだろう。「ボレロ」にノイズがあったのは、「ラジオ」だからか「スクラッチノイズ」だったからなのか。カーテンを引かなかったのは、外の風景を取り込むからか、構造上の制約か。リンゴは原作にもあるのか。

    アンケート①「時間を忘れて」→よい(面白い、刺激になる)本に出会ったときの読書②「ttu」→2作目③知ったのは→「こりっち」

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    2012/05/06 23:02

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