へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 文月堂「へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    生きてても死んでも
    いい感じの舞台。ちょっと安心する。パンフの相関図の手書き感とへちまイラストがほほえましい。

    ネタバレBOX

    三人の妻と死別、離婚をして3人の腹違いの娘を残して逝った父の七回忌後が舞台。

    真面目で思慮深い長女・たまき(三谷智子)は、懐妊して死産(堕ろした?)という過去をもち、その彼・圭佑(実近順次)と別れることになる。男を見る目がない次女・みのり(久富麻季)は、浮気相手と決別する。バツイチ子持ちの大学講師・中川(白州本樹)と年の差25の結婚を願う三女・いずみ(辻沢綾香)は、母・元子(辻川幸代)と中川の熱意の後押しでたまきの理解を得る。
    江ノ島水族館へペアルックで出かけるいずみら。残ったたまきとみのりは半分喧嘩しつつも、過去の思い出も手伝って、二人で江ノ島の縁結び神社へ行くことに…。

    基本あたたかい雰囲気の作風で、なんやかやあっても「家族でいる」三姉妹らが眩しい。たまきは、長女らしくみのりの結婚(や恋愛)が心配で、いずみの結婚でもいろいろ考えた上で厳しい意見をぶつける苦労人。恋人の圭佑は、確かに男らしくなく、40位のたまきはこっちでも苦労をしたろうと。それでも誰にも苦痛な顔や涙を見せない「鉄の女」のたまき。隣人のぼけたおじいちゃんのぎっちゃん(名取幸政)に、たまきの祖母・ツル子と間違われ、キスと抱擁で思わず感情が吹き出してしまう…。

    ありそうな家族内の軋轢から、日差しが差し込むような展開へつなげるスタイルは好み。ハッピーエンドってわけでなく、上向きで終わるみたいなね。実際上がって下がっての繰り返しなんだろうけど。

    生きてても死んでても…へちまのような家族ってよいね。

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    2012/04/30 19:19

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