百年の秘密 公演情報 ナイロン100℃「百年の秘密」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    10年後に
    初ナイロン100℃。観に行って良かった。

    ネタバレBOX

    ティルダ(犬山)と友人・コナ(峯村)を中心に、100年にわたるベイカー家周辺の愛憎をユーモアとシリアスを混ぜて描く。

    休憩有りの3時間半。ベイカー家の女中・メアリー(長田)が、語り手となってシーンの年代や役者をさらっと教えてくれるのがありがたい。なかったら混乱してた。
    前半は、ティルダ12歳から死亡後までを描く。この前半でティルダらが、平穏でない人生を歩んだことを示唆して、後半への期待を高める。後半で、真相を知った上での単純でない人間模様をじっくり展開。ラスト、ちょっとだけ前向きであたたかなテイストと、ティルダとコナの(無邪気な?)黒い心を提示して幕がおりる。
    笑いもあるけど、重い空気がじわじわ客席まで迫ってくる舞台。ボケて殺人を依頼しティルダ(とコナ)の人生の幕もおりる。なんともいえぬ気持ちになるが、これも人生かと。良い悪いってものじゃない。

    コナと結婚したが、学校のアンナ先生を想い心に鬼を飼い続けたカレル(萩原聖人)が良い。犬山イヌコも、少女演技から老女演技まで上手かった。ティルダの兄・エース(大倉孝二)も、明るいキャラでありながら、父の愛情不在からの非行・犯罪・自殺という落ちっぷりと悲哀感が好み。父・ウィリアム(廣川三憲)とかプライドの高い同級生・リーザロッテ(村岡希美)も、いかにも感が溢れててうまかった。

    登場人物がこんな多くて、こんがらがりそうな話をすっきりまとめてかつ関係性をしっかりさせて100年を描くってすごい。ちなみに、役者紹介のOPとか、舞台演出で使用された映像の出来も素晴らしかった。舞台中央の木のからませ具合のさじ加減もちょうど良い。
    てか、住宅の下見にきてHすんな。

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    2012/04/29 00:11

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