満足度★★★★
なんとせつなく 愛らしい
【序章】
下落合の駅の周辺には、食べ物屋がほとんどありません。ぎりぎりまで仕事をこなして、
なんとか「食事」も可能な30分前に下落合の駅についてみると・・・
駅前には、喫茶店とラーメン屋がある程度。少し周辺を歩いたのですが、ぽつんぽつんと、
パスタ屋さん、総菜やさんがある程度。やむなく、「活きの良さそう」なラーメン屋にはいりました。
ここは、野菜入りのつけ麺が目玉のようです。小雨がぱらついて、肌寒かったため、「中華そば」を
注文。あっさり、こってり、背脂つきと、三種あるとのことで、「背脂」に決める。
自動券売機があるので、500円硬貨を投入すると・・・ん? なにか変だ。
100円硬貨、おっとっと、なにか手に感じる。
手がしびれるのだ。
きっと漏電しているんだ。券の取り出しでは、私はボールペンで掻き出してチケットを出す。
ご主人は何も言わない。
券をカウンターに置き、主人に、「この券売機、電気が漏れていると思いますよ」と言うと、
「あ、やっぱり・・・そうなんですよ。よく言われます。」
と・・・え? なんで分かっているのに直さないの?
「人によって感じるみたいなんです。でも、死ぬようなことはないと・・・」
かなりの楽天家なのだろう。
ラーメンは、堅い醤油味の所謂「中華そば」という感じ。まあまあの味でした。
そのしびれる手と足で、会場に。
【ちゃきん】
重松清の「カシオペアの丘で」を思い出しながら、観ていました。
最初のうちは、時間を飛ばす劇の展開に、なんとなくぎくしゃくさを感じていたのですが、
時間の経過とともに、それを感じることはなくなりました。
人間とはなんと哀しく、せつなく、しかし愛らしいものなのだろう。
高校時代の四人の仲間が、それぞれ、どうつながり、どういった別れを迎えるか、これは、
私の体験と重ねて見せていただきました。(私は大学時代の仲間ですが)
俳協の劇は何回か見ていますが、だいたいハズレを引いたことがありません。
自分たちの劇場を持ち、若い俳優から年配の俳優まで、「縦の集団」ができていること、
おそらくは「演出部」がしっかりと機能しているからだと思います。
胸が締め付けられ、涙腺が緩んでしまいそうになりました。
心を揺さぶる劇を、ありがとうございました。
2012/04/29 07:17
2012/04/29 00:22
2012/04/29 00:19
2012/04/28 08:40
なにか、グルメと劇との半々の「観ました」になってしまい恐縮しています。
栄楽さんには、次回に赴いてみます。