期待度♪♪
富士の向こうに広がる景色は
昨年、枝光で公演されたという、本作の「試演」は未見。
地元俳優を使って、というのは、劇団にとっては本公演のための叩き台になるんだろうが、観客にとっては単に下手な芝居を見せられるだけである。それで私はパスしたのだが、実際に『○○eight』を観たって人の話をまるで聞かない。CoRichにも感想が上がってない。福岡演劇大好きなフリークさんたちは去年の夏は何してたのかな。
ということなので、私には試演と本公演を観比べて何かを述べることはできないが、実質的に今回が、冨士山アネットの福岡御目見得公演と考えてよいだろう。これまで、福岡には馴染みの深い劇団を外して、あえて演フェスの大トリにお初の劇団を持ってきたのは、単に劇団のスケジュールの問題なのだろうか、それとも事務局に何かの「意図」があったのだろうか。
ダンスは素人眼にも巧拙がはっきり見える、誤魔化しが利かない芸である。観れば、彼らが“どういうところから出てきたのか”“何を志向しているのか”も一発で分かる。それが遙か彼方の地平を目指すものであってほしいと切に願いたい。