繭 公演情報 reset-N「」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    どうしてもリアルさに欠ける、
    皇族とテロという素材を扱うのに、
    俳優の台詞と身体を物語から切り離した演出は、
    独特の緊張感を生み、とても面白い!

    アート思考の強い舞台美術、照明、音楽も
    さらに緊張感を増幅させていて良いなと。

    ネタバレBOX

    しかし、残念なコトに俳優の存在感が弱い。
    上手の端に座ったせいかもしれないけれど、
    Aと名づけられた女帝役と下手側の俳優がなんとも。

    上手側は、平原テツ、久保田芳之、原田紀行、
    奥瀬繁、山前麻緒と手練の俳優陣が良かったが、
    下手側の俳優陣の演技は届いてこず。

    しかも衣装を没個性狙いなのか、
    モノトーンで統一されていたのにも、
    俳優の存在感が弱く感じた要因があるのかとも。

    途中で上手と下手の俳優をそっくり入れ替える、
    という演出でも良かったのではとも。

    A役については、神々しさの絶対的欠如につきる。

    賛否両論がはっきり分かれる作品だったのだけれども、
    いっそ台詞を俳優の身体と感情から断ち切って、
    より強く届く演出に特化した方が、
    より面白くなったのではないかとも。

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    2008/02/01 18:08

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