ジキル&ハイド 公演情報 東宝「ジキル&ハイド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ジキルは適任なれど…
    チラシを拝見した時から、危惧していた石丸ハイドは、やはり、あまり悪の象徴のようには見えず、ジキルが素晴らしいだけに、ちょっと残念。

    でも、私的にはほぼ理想に近いキャスト陣で、初演より、ずっと、このストーリーが、心情的に納得できる舞台になっていたと感じます。

    更に磨きを掛けて、石丸さんの持ち役の一つに定着するといいなと思います。

    ネタバレBOX

    お人柄の良い石丸さんだけに、ジキルの方は、適役でした。

    ただ、今までの鹿賀さんとは真逆で、ハイドの方は、このお人柄の良さが邪魔をしてか、どうしても、悪の権化のようなイメージが表出されない不利が目立ちました。

    濱田さんのルーシーにも、酒場の女の媚た色気が足りず、ハイドとの性愛に溺れ、歌う「デンジャラス・ゲーム」に、ちっとも危険な臭いが立ち昇らないのが、何とも残念でした。

    でも、石丸さん始め、皆さんが歌詞を丁寧に噛み砕いて歌って下さっていて、これまでの公演より、作品性は優れていたと思います。

    新聞少年役の寺元さんの澄んだ目力、吉田さんの安定感、濱田さんの歌唱力等、見どころ、聞きどころもたくさんありましたが、何より、初演と大きく異なるのが、ジキルの友人役の吉野さんの得難い魅力でした。

    これまでの公演は、この役、こんなに舞台の存在感なかったと思うけれど、今回は、酒場でのシーンで、吉野さんの踊りが堪能できて、得したような気分でした。

    中嶋しゅうさんは、歌になると、一挙に素人芸のようになるのが、ちょっと気になりました。

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    2012/03/10 22:52

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