満足度★★★
演劇ユニットプロペラ犬第4弾,水野美紀初の戯作!落ちぶれた戦隊ヒーローの日常と現実を笑いと悲哀を交えて描く。
第1弾から欠かさず観続けて応援してる演劇ユニット・
プロペラ犬第4弾は、主宰の一人水野美紀が自ら書いた
戦隊ヒーローの物語。
その日常と現実を、笑いと悲哀を交えて描く。
ネガレンジャーのリーダー・ネガレッドは、
悪の組織との戦闘も長期間にわたるうちにマンネリ化。
パトロールするも暴漢にはかえって脅されてしまう始末。
しかし、悪の首領が病気で死期が迫っていることを知り、
新たな敵怪人を迎えて決戦に挑むことになり、
改めてメンバーを集めるのだが、
かつての仲間からは相手にされず…。
水野美紀は脇に回って、要所要所で敵怪人役の前田悟と
得意のアクションを披露。
舞台上でのアクションは迫力あるのですが、使う棒は
ウレタンか何からしく、「しなりまくって」、ちょっと幻滅。
結果的にはレッドで主役になったオクイシュージは、
情けないけど最後の最後にはひ弱なりに頑張りはみせてくれる。
池谷のぶえ、福本伸一は、それぞれの個性で与えられた役割で活躍。
たしかに戦隊ヒーローを現実的に考えてコミカルに味付けすると
こうなるだろうなぁ…という展開。
悪の組織の首領と怪人の親子愛?が、ちょっと泣かせたりします。
ただ、彼らのその後のスライド写真で、ラストカットに
明らかに稽古場での記念写真のようなのを使ってたのは、
いただけません。
やはり、シナリオはプロの作家に任せて、水野美紀が、客演の役者に
いじられまくってたほうが、芝居としては面白くなるのではなかろうか…。