満足度★★★★★
圧巻の世界観
同じシアタートラムで観た、てがみ座のが繊細かつ奥行きある人物像の表現なら、今回のモダンスイマーズのは綿密にじっくりとした、現代社会へのアンチテーゼのように思われました。
熊は、いろいろと見方はあるでしょうけど、自然の力、どうしようもない事象を表現しているかのようです。つまりは、地震や津波に見えて仕方ありませんでした。それに対する立場の異なる人たち、これは都会と地方、官僚と民間、自立している人と依存している人の対比に見えてしまいました。
一時はうまくいきつつも、少しのことで歯車が狂い、崩壊の一途をたどる・・・
この混沌からいかに立ち上がり、自立へと向かうのか。
これがこの3部作の根幹になるのかなぁ、などと思いつつ次回期待です。