満足度★★★★
過不足なしの初見。
初演・再演と評判の良かった作品だけに、初見なのに身構えてしまう。
それでも、高まった期待をスッと超える言葉があるあたり、名作たる所以かと。
初見の者としては過不足のない『キル』体験だった。
妻夫木聡は、惜しくも手が届かなかったという印象。
例えば、5年後にまた『キル』をやるようなことがあれば、ぜひ妻夫木で観たい。
もちろんその時は勝村政信も一緒で。正直、彼で芝居が回っていたように思う。
やはり終盤戦ということもあり、妻夫木を始め声が心配な役者がちらほら。
まあ、それも味と言えば味なんだけれども……ちょっと残念。
ガラガラしてたらモンゴルの青い空に霞がかかっちゃうじゃんか。